私は以前、地元の広告代理店に勤めていたため、デザインや印刷に関わる案件は、日常業務として数え切れないほどこなしてきました。
そんな私の仕事も周りの友人たちは知っていたため、友人の一人が結婚式を挙げる際に、私に結婚式招待状を作ってほしいと言ってきました。
友人からこのように頼られることはとても嬉しいことで、私はいつもの仕事以上に力が入っていました。
私は友人と、奥さんになる彼女と3人で打合せし、どんな結婚式招待状がほしいのかをまずはヒアリングしました。
とにかくかっこよく、インパクトがあるデザインにしてほしいと言われましたが、それではあまりにも漠然としすぎているため、予算をまず聞いて、できる範囲の中から一つずつ決めていきました。
結婚式の披露宴参加者は両家で80名ほどで、印刷としては割高になってしまうのですが、私の方も知り合いの印刷会社に値段交渉などし、なるべく安くしてもらえるようお願いしました。
友人と彼女は打合せをしていても本当に仲がよく、二人の笑顔が素敵だったため、そうした雰囲気をテーマにしたものを作りたいと私の方から提案し、最終的には二人の笑顔が浮かび上がる、飛び出す絵本のような結婚式招待状を制作することになりました。
飛び出す絵本をまともに印刷すると、型代などがかかってしまうため、私が80枚をすべてカッターで切り抜き、手作りしました。
そうしてできた結婚式招待状は、見た目にインパクトがあり、デザインもおしゃれなものができあがったと好評を得ました。
一生懸命に作った甲斐があったと私も嬉しく思いました。